小説・天狗岳の熊

小説・天狗岳の熊

天狗岳の熊 第一話

天狗岳。この 山が私は白神山地の中で一番好きな山である。この山に登れば、白神、向白神岳、真瀬岳のボッチ、二ッ森、尾太岳、岩木山など見えない山はないくらいだ。そ してそれよりもなによりも、この山には熊がたくさんいるので私は気に入っているので...
小説・天狗岳の熊

天狗岳の熊 第二話

倒れたところは畳二畳ほどしかない場所で、高さが50メートルほどの滝の上でおまけにその上に10 メートルくらいの滝がある。滝と滝の間の狭い場所で落ちると命がないと思われる。下を見ると目がまわるほどだ。それにしても熊のサズドリ声が沢と山々にむ...
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天狗岳の熊 最終話

少し歩くと林道があると思われるところに車の明かりが見えた。まだそんなに近いわけではない。気が つくと対岸から見下ろしていた向白神岳が黒い雲に覆われ天狗岳の頂上から月の明かりだけがあたりを照らしている。天狗岳は私を威嚇するかのように月明かり...
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又鬼のひとり言

なして又鬼になっただべな、熊を撃ちはんで周りの人が言うはんでだべが?考えてもわがねじゃ熊撃ちはんでだべな、 なして熊撃てば又鬼だんだべなあ  熊ば好きでねはんでだべが山が好きで熊も好きだがらだべが訳わがねぐなったじゃ。    なんで山の神...
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